取材が続いているせいか、夕方、家に帰っても興奮が冷めないような感覚。机に向かう状態ではない気がして、キッチンに立ち、ひたすら野菜を切る。きゃべつたっぷりのお好み焼きをホットプレートでつぎつぎに焼きながら、あっという間にすぎていった9月のことを考えていた。

10代の頃から、夜遊びをしては学校以外のあちこちに友だちを作るのが趣味だった。人と出会うのが大好きで、だからこの仕事が自分にぴったりだと思っていた。

新しい出会いにはこれからも恵まれる気がするけれど、それが目的にはきっともうならない。

たくさんのモノを抱えていたら使いこなせないのと同じように、人間関係の未来ばかりを向いていたら、いま、味わえるはずの身近なやりとりを見過ごしてしまうんだとわかったから。