やまぐちめぐみさんの春の展覧会「花」が、湯島食堂ではじまっている。今日はオープニングパーティに出かけた。久しぶりにめぐみさんの新しい絵をみた。キッチンシスターズとポポヤンズの生歌をきいた。国境なき料理団による料理を食べた。めぐみさんの誕生日をその場にいるみんなでお祝いした。春のような暖かい一日だった。雨降りの夜。湯島天神を通って梅の花を見て帰る。
きょうは昼前からキッチンに立って、夜のカレーを仕込み、持ち寄り用のサモサを作り、相変わらずはまっている中種&冷蔵発酵&リング型のパンを焼いた(熊崎朋子さんレシピ、最高です)。午後からは家族がボーリングへ出かけ、わたしは単独行動。タンバリンギャラリーで内藤三重子さんと鎌田豊成さんの展覧会最終日を観た後、手紙舎2号店の点灯式におじゃまするコースだった。タンバリンでも手紙舎でも、たくさんの人に会えた。そういえば、書籍の仕事でお世話になった方が多かった。縁が続くのがうれしいし、みなさんにありがとう、ありがとうと言いまくりたい衝動がわいてくる。あれ? きょうはノンアルコールなのに興奮気味。
印税契約にしていると、半年ごとに出版社から売上のお知らせがやってくる。思っていたより販売が動いていると、ささやかな数でもホッとする。こうやって状況がわかるのはうれしいし、出版社が流通させてくれることも、すごくありがたいと思うのだ。リトルプレスはつくるのはたのしいけれど、売るのはたいへん。営業って、いつもと違う業務だからなかなか着手できずに時間ばかりが過ぎていく。出版社があっての本づくりと、ひとりで自由に本づくり。両方やるから、両方の良さがわかる。
いろんなお仕事をご一緒した編集さんが退職。その会社を辞めるだけでもちょっとさみしかったのに、編集職を終えるときいて、さみしさを超えて軽いショック状態に。あの人のことだからきっと前に進んでいるんだろうとは思うものの、なんだろうこの気持ちはと自己分析してみたり。自分的には横に並んで一緒にページづくりをしてきたつもりが、いつのまにか背中を見ることになってしまったというか……。そして今日、異業種への転職祝いにランチをして、たくさんおしゃべりした。決断できる人は素晴らしい。わたしの知っている人のなかでもイチニを争うぐらいの前向き人間の彼女は、これからもおもしろい仕事人生を送りそうである。自分の気持ちもわかった。わたしは単純に、あの人の編集の仕事が好きだったんだ。一緒に仕事をしてきて、ほんとうにおもしろかった。今日も彼女が最後に手がけた本の話しなどをききながら、あいかわらずすごいなー、いいなーと思っていた。これから一緒に本をつくれなくなるのはすごく残念だけれど、新しい仕事を相変わらずニコニコ、グイグイやってる話しをたまに会ってきいてみたい。
8年前の今頃、陣痛と闘っていた。今日は三男の誕生日。わたしからすれば三男を産んだ日。分娩台にのぼっていたときのことを思い出しているものの、年々記憶は薄まるばかり。でも、表の空気が生暖かかったことは、鼻の奥が覚えていて、今日みたいに春になりかけの暖かい空気を吸うと、あの日の雰囲気がふわっとよみがえるような瞬間がある。わたしはなるべくそのふわっを味わえるように、春の訪れにはほかの季節以上に気を配っている。三男が居たことを実感できる数少ない機会のひとつだから。
7年前の3月16日の夜は、大雨だった。私はどしゃぶりの中、三男を乗せて病院に車を走らせていた。カーナビの設定を間違えて、行き止まりに迷い込み、焦って焦って、やっと病院にたどり着いたのに、車から降りて建物に入ろうとしたら、今度は入口が閉まっている。濡れないように三男を抱えて遠回りしようとする私を見て、「あけてやれよ!」と誰かかが守衛さんに大声をかけてくれたが、無理なのだとすまなそうにゼスチャーされた。

三男が生まれた8年前のこと同様に、三男が去って行った7年前のことも、もう細かくは覚えていない。けれど私は思い出したくて、記憶を引っぱり出している。
きょうはちょっぴり凹むことがあったが、内川の「まだ負けたことに対して心の整理ができてない」という言葉をきいたときに、私なんぞの凹みの原因なんて、小さいことではないか!……という気持ちになった。夢中で走ったんだよね、内川。
きょうはとってもいいこともあった。予期せず届いた手紙を読んで、最後にわっと涙が出た。おかげさまで心がすっと落ち着いた。はっとさせられたというのかなあ。わっ、すっ、はっ、が同時におしよせてきたわけだ。この手紙はしばらく未熟な母である私のお守りになる。
休日の夕飯、冷蔵庫をあけて簡単そうなものだけ、たらりたらりと作り出す。ソーセージ炒めて、ちくわにブロッコリーの茎入れて、もやしとハムをドレッシングであえたら、ちょっと席に座り梅酒を呑みながら箸を進める。腰がくっつかないうちにまた台所に立って、ブロッコリーの残りをゆでて、玉ねぎのみそ汁、なめたけ、たらことにんじん炒めを作る。これらはすべて明日以降のための作り置き。さて、夕飯には豚バラとねぎを甘辛く炒めたものを付け足しておしまい。片づけしながらもうちょっとやっちゃえと、しょうゆ麹、塩麹、パン生地も仕込む。ただいま発酵待ち。
思うことがあればあるほど、言葉にまとめられないときがある。本日長男が小学校を卒業。
くー、この本は、取材前に読んでおくべきだった。先日の取材者さんが師とあおぐ阿部なをさんのサライ・インタビューが、むちゃくちゃかっこいい。勢いあまって『みそ汁に はこべ浮かべて……』も読了。