恵文社一乗寺店のイベントスペースCOTTAGEにて、山中とみこさんのワークショップ「手縫いでチクチク…白シャツをリメイクする!」を開きました。

『古い布でつくる』に掲載したリメイクシャツは、丈詰めの方法がとても斬新で、ラフな縫い跡により仕上がりもとっても味わい深いんです。

シャツをイチから作るのは難しくても、リメイクならば大丈夫。「自分が持っているシャツがこんなふうに変わるなんて!」という喜びを感じさせてくれる、「さすが山中さん!」な作品のひとつです。

今回のワークショップは、このリメイクシャツを手縫いでやってみようという企画(一部、持ち帰ってからミシンを使うのもOKです)。山中さんが集めてきたアンティークの端切れやボタンなどの材料を使えるところが、おすすめポイント。ちょっとした布の表情、ボタンのアクセントが、シンプルな白シャツに個性を与えてくれるのです。
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こちらが『古い布でつくる』に掲載した山中とみこさん作のリメイクシャツ(写真は永田智恵さん)。
COTTAGEには10名の方が集まってくださいました。最初はきっかけとして「○、△、□の布を、こんな風につけてみましょう〜」と、同じようにスタートしたはずなのに、最後にはみなさんそれぞれの仕上がりになったのが、とてもおもしろかったです! このオリジナリティが、DIYの良さだよなって、つくづく感じました。

衿をカットしたり、ボタンの上にボタンをつけたり、山中さんも参加者の方の工夫から刺激を受けて「こんなのもありますよ〜」なんてみなさんで共有しながら、進めていました。最後には、それぞれの作品を見せあいっこして、盛り上がりました!

後日、仕上がり作品をインスタにアップしてくれた方もいて(#古い布でつくる)、さっそく着ていただけたのがうれしかったです。

私は雑用係でお手伝いをしていただけですが、みなさんがリメイクを楽しんでいる様子が見られて、とっても幸せな一日でした。

★同ワークショップの短時間バージョンを、3月20日(金)に、代官山蔦屋書店で開催します!
 詳細はこちらへ→ (Click!) 

★また、3月10日(火)〜20日(金)までは、代官山 蔦屋書店料理フロアにて
「古い布でつくる展」を開催。テトラ鍋つかみや布コラージュなど、山中とみこさんの作品を
 展示販売いたします。ぜひ足をお運びください!
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久しぶりに、水道橋のアンチヘブリンガンへ。
同業3人でたくさんおしゃべりしながら気がつけば5時間もいた。おいしかったなあ。
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昨日と今日、本屋さんをぷらぷらしていた。
やっぱり本が好きだ! と、強烈に思った。

本というより、本屋さんが好きなのかも。
幼なじみのお家が本屋さんで、うらやましかったなあ。
銭湯の番台みたいに、お店に入って正面のちょっと高いところで、おじちゃんやおばちゃんが店番していた。その後ろの階段を少しあがると、居間になっていて、奥には台所がある。
お店とお家がくっついているのがおもしろかった。
「今日はお家で遊べるよ」と言われるとすごくうれしくて、店番のおじちゃんの後ろからお家に入っていくのは、特別な気分だった。

中学生になって引っ越してからは、駅前の大きな本屋さんに行ってた。本を見てるとなぜかトイレに行きたくなるので、近くのビルのマクドナルドのトイレを失敬していた。

ずずっと時は進んで、私は親になり、コドモラの保育園時代には自分の時間がぜんぜんないという、人生初の事態を過ごしていた。夜中に家を抜け出して、深夜営業の本屋さんで片っ端から本や雑誌をチェックするのが、ささやかな息抜きだった。とくにコドモラが順番に病気にかかった時など、親子ともに缶詰期間が長くなる。私のストレスメモリが限界になればコドモラにも悪影響なので、家族が寝静まるとオットにひとこと残して、そうやっていた。
今はもう、近くに深夜営業の本屋さんがなくなってしまったけれど、あの頃、あそこにあってくれて、ほんとうにありがとう、と思う。

小説はあまり読まなくて、雑誌、マンガ、エッセイばかりを読んでいる。
そして実用書には思い入れがある。
小学生時代、『小学館ミニレディー百科』で洗礼を受けた。
マンガの書き方、ケーキの焼き方、私の環境でふつうに過ごしていたら知りえなかった内容が、本には書いてある。こうすれば自分でもできるんだ!って感動が、今も私が本をつくる原動力になっているのは間違いない。
高校時代には『オレンジページ』を見ながら料理を作った。いちばん使ったオレンジページは、表紙がはずれてぼろぼろになった姿で今も本棚にある。

本は新しい世界を連れてきてくれる。
本屋さんには出会いがいっぱいひそんでいるから、居るだけでたのしいんだ。
震災の時にガラスが割れて、ずっとそのままにしていたケースに、今日、アクリル板をはめた。やっちゃえばすごーく簡単なのに、4年も手をつけずにいた。今まで仕方なく布をかけていたけれど、またこうして中が見えるようになった。
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最初の出産から10年をむかえた時にも不思議な気持ちになったけれど、
最後の出産から10年がすぎたって事実が、思いのほか、ずしっときた。

10年前の今日は、わが家の三男坊がこの世に生まれた日。
わたしが三兄弟の母でいられたのは1年ちょっとだった。
最初の頃は、わたしの子は3人って、ずっと思っていたし、
いまだってそういう事実に違いはないのだけれど、
あまりにも不在の時間が長すぎて、実感がどんどん薄れていく。
これからも延々と、不在の時間だけが続くんだ。
厚かましいのを承知で言うならば。

『オリーブ』は、読んでいた頃の自分自身も、キラキラと輝いていたのだなと、『GINZA』の付録・大人のオリーブを見ながら甘酸っぱいこと考える。

誌面にあることのすべてが憧れのかたまりで、自分のリアルライフとかけ離れているにもかかわらず、いつか何かになれるつもりでいた、ような気がする。無自覚に。

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今になって、オリーブが非モテや自分らしさを肯定していた、などと分析されているけれど、10代だった自分は当然、そんなことはおかまいなしに、ただあったから、おしゃれでかわいくておもしろかったから、買い続けていただけだった。

でも、近年になって元スタイリストの吉本由美さんの著作をあれこれ読み返した時に、「ああ、私はこの人の発信するものを、浴びながら、育ってきたんだなあ」というのを、はっきりと感じた。「みんなと同じ」に対する疑問や、「自分で考えて行動する」姿勢ーー。吉本さんの本からあふれるすべてが懐かしかったし、今も自分のなかにあるって、指さし確認できた。

……とにかくまあ、オリーブには懐かしい思い出がいっぱいなわけです。みんながこうして、自分のキラキラ時代にむすびつけちゃったりするから、ここまで盛り上がるんだろうなあ。

1980年代後半、私が高校3年生だった時、今年卒業する人に向けたアンケート企画に応募したら、「周りのお友だちの分も集めてください」とオリーブ編集部から返事がきて、はりきって学校内でアンケートを配り、まとめたことがあった。あのざらざらの紙のモノクロページに、自分の名前、漢字4文字が載った瞬間の感動といったら!

それなのに、投稿の御礼でもらえるはずの「オリーブのバンダナ」が、友だちにみんなには届いて、私にだけは、いっこうに送られてこなかった。「どんなのが届いたの?」って、学校で見せてもらった。

最近になって、そんな思い出バナシを、元オリーブ編集者のある方に打ち明けたところ、大笑いのあとに「ああ、そうだよねー。高校生だもの。届かないんですだなんて電話してくることもできないよねえ」と言ってもらえた。元オリーブスタッフが集まる飲み会でも、私のその話をしてくれたそうだ。

ウブだった高校生の頃の私に教えてあげたい。無念は伝えたし、笑ってもらえたし、ネタになったぞ! と(さらには、憧れの吉本由美さんにだって会えたことも)。相変わらず、オリーブとはかけはなれた生活だけれど、自分らしくは生きられてるからね。
発売中の『大人のおしゃれ手帖』の取材でお世話になった方と、編集担当さんをお誘いして、菓子屋ここのつさんの茶寮に出かける。古いものが行儀よく並ぶ場所で、和菓子のコースを愉しんだ。運ばれてくる小さくてきれいなものたちに、ゆっくりと箸をつける幸せ。ふだんの自分の毎日とはかけ離れた気持ちになれるのは、なかなかいい時間のすごし方。
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